親指くぐりと指越え
· 最初の動作 · レベル2 · 14分
88の鍵に5本の指。いずれは固定のポジションを離れなければなりません。親指くぐり(親指が手の下をくぐる)と指越え(指が親指を越える)は、5音より長い途切れない線、とりわけ音階を弾くための2つの動作です。そして、アマチュアだと最もばれやすい動作でもあります。音階の「でこぼこ」や、親指の意図しないアクセントです。最初からきちんと身につけましょう。
親指くぐり(右手で上がるとき)
- ド(1)レ(2)ミ(3)を弾きます。3の指がミを保っているあいだに、親指はもう手の下をファへ向かって滑っています。最後の瞬間を待たず、早めに移動します。
- 親指がファを弾きます。ひじは体から少し離れ、手首は右へ横に滑っています。手は親指についていくのであって、跳ぶのではありません。
- 手はそのまま続けます。ソ(2)、ラ(3)、シ(4)、ド(5)。
指越え(右手で下りるとき)
逆方向では、ファの親指から、3の指が親指を越えてミを弾きます。親指が軸となり、手首を上げずに手がそのまわりを少し回ります。
M:4/4 L:1/8 Q:1/4=60 K:C !1!C!2!D!3!E!1!F !3!E!1!F!3!E2 | !1!C!2!D!3!E!4!F !1!G!4!F!1!G2 | !1!C!2!D!3!E!1!F !2!G!3!A!4!B!5!c | !5!c!4!B!3!A!2!G !1!F!3!E!2!D!1!C | C8 |]
左手は?
逆になります。左手は下りるときに親指をくぐらせ、上がるときに指で越えます。左手のハ長調の音階:上がるときは5 4 3 2 1、次に3の指が親指を越えてラへ、2がシ、1がド。下りるときは1 2 3でド シ ラ、次に親指が手の下をくぐってソを弾き、2 3 4 5でファ ミ レ ド。
準備の練習(鍵盤から離れて、次に鍵盤で)
- テーブルの上で:3の指を置き、手首を上下させずに、親指を手の下へ滑らせて戻します。20回。
- 鍵盤で:3の指がミを保ち、親指がファとドを行き来します(ド–ファ–ド–ファ)。親指は軽く、しなやかに。
- 音階を断片で:ド-レ-ミ-ファ、次にミ-ファ-ソ(くぐりだけ)、それから音階全体。いつもゆっくり、親指がアクセントをつけていないか聴きながら。
よくある間違い:
- 親指をくぐらせるのを最後の瞬間まで待つ:手が「跳ぶ」ことになり、すき間とアクセントが生まれます。
- 手首をワイパーのように振ったり、ひじを急に上げたりする:動きは横方向になめらかに。
- 重い親指にアクセントがつく:意識して軽くしましょう。
ヒント:音階を、腕の横への動きとして考えましょう。その上に指が次々と着地していきます。腕が導き、指がついていくのです。